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「麻疹能毒養生弁」
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「麻疹能毒養生弁」/51x38cm
見立て番付である。食べてよい物の方には「黒豆、小豆、大根、人参、長いも」などが、食べて悪い物の方には「青梅、ふな、きらず、なまず、たにし、そば」などがあげられる。禁止の事柄としては、「風にあたる事」、「身を冷す事」、「腹たち」、「心配」、「夜ふかし」とある。「麻疹を避ける奇法」として乳香、細辛、センキュウを細末にして火に薫じて、かぐとよいとしている。 指で額を押した肌の色で、麻疹の症状のよし悪しを判断する和歌が添えてある。「地色白くあとくれないにかはりつつ 露をふくめるはなの色つや」は吉で、「地の色もかわらず あともそのままに 霜をおびたる 秋の草の葉」のようになれば凶であるとされた。
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E00080:くすり博物館収蔵資料集(4) はやり病の錦絵 P.88
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