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「むぎどのは生まれぬ先にはしかしてかせたる後はわが子なりけり」
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「むぎどのは生まれぬ先にはしかしてかせたる後はわが子なりけり」/芳幾戯画 文久2年(1862) 37x25cm
「房楊枝」、「まじない飼馬桶」、「そうりゅう丸右エ門」が、麻疹を懲らしめている様子が描かれている。麻疹の流行の時に、タラヨウの葉に「むぎどのは生まれぬ先に麻疹してかせての後はわが子なりけり」というまじないの歌を書いて川へ流すとよいとしている。また、この葉のない時は、絵を切り抜いて流せばよいとしている。タラヨウの葉は長楕円形の、大形の葉の裏に引っかいて文字を書くと、墨で文字を書いたようになる。この性質が経文を同じように掻記する多羅樹の葉に似ていることから、タラの様な葉といったので、タラヨウの名が生まれた。
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E22505:くすり博物館収蔵資料集(4) はやり病の錦絵 P.33
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