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「虎列刺退治」
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「虎列刺退治」/明治19年(1886) 31x43cm
人々をおさえつけている怪獣は虎(こ)(頭)、狼(ろ)(胴体)、狸(り)(睾丸)の合体したものであり、衛生隊が消毒薬を噴射している絵が描かれている。この怪獣には消毒薬の石炭酸も、予防薬の宝丹も効き目がない様子である。広島鎮台の某歩兵大尉がコレラのため死去したが、生前の希望により死後、遺体を解剖したら正体不明の「動物(むし)」が見つかりこれをコレラの病源であると当時の人々は考えたようである。故事に倣い、梅酢を用いると効き目があったと述べている。
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Q00030:くすり博物館収蔵資料集(4) はやり病の錦絵 P.101
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