「疱瘡の神とは誰か名付けん」
「疱瘡の神とは誰か名付けん」/嘉永3年(1850) 24x33cm
中山道宮戸村 金井玄碩接種所で出されたものである。逃げ行く疱瘡神が泣きじゃくる天然痘になった子どもを連れ去ろうとしている絵が描かれる。痘瘡の致命率は幼児においては高かったため、種痘をすることで、尊い子供の命も救われることを「親の苦もぬけて楽しむ みどり子の千代の命を結ぶとおとさ」と掲げて結んでいる。
Z24050:くすり博物館収蔵資料集(4) はやり病の錦絵 P.26