マーケティング

エーザイは、各リージョンにおいて、地域の特性に沿ったマーケティング活動を展開しています。各リージョンの10年間の売上収益の推移をご紹介します。

日本

がん、神経疾患の患者様は、高度な医療を提供している急性期病院に集中する傾向があります。MRには豊富な知識をもって医療従事者と想いを共に語り、処方を提案できるコミュニケーションスキルが必要であることから、注力領域ごとに配置されたフィールドトレーナーが人財育成に注力しています。
医師の多忙化や病院のセキュリティーを理由に医療機関への訪問規制は強化され、デジタルチャネルを活用した情報収集が急速に浸透しています。そこで、デジタルマーケティング戦略部を設け、次世代マーケティングスキームの構築に向けた取り組みを個々のMRのスキルアップと同時並行で進めています。MR機能を単にデジタルコンテンツで代替するのではなく、MRとデジタルチャネルの役割分担により医療関係者の真のニーズを把握し、コマーシャル効果の増大と効率化を通じて、より効果的なマルチチャネルプロモーションの実現を果たす考えです。
今後も自社創製の抗がん剤「レンビマ®」を軸に、不眠症治療剤「デエビゴ®」を加え、持続的な成長をめざします。

アメリカス(北米)

2019年度は自社創製の抗がん剤「レンビマ®」が、既適応のシェア拡大および子宮内膜がんの適応追加を契機として、売上が拡大し、増収を達成しました。自社創製の不眠症治療剤「Dayvigo™」を2020年6月に新発売しています。MRが医療機関を訪問し情報を提供する営業活動のみならず、e-メールやウェブセミナー、デジタルツールを通じたデジタルマーケティング・プロモーションにも注力することで、活動が制約される不測の事態においても医療関係者と継続的にコミュニケーションできる体制を構築しています。

中国

長期収載品「メチコバール®」や「アリセプト®」等が成長を支えてきましたが、2018年度以降は自社創製品「レンビマ®」、「ハラヴェン®」、「フィコンパ®」の発売により、増収が続いています。新薬の拡大、医療提供体制の拡充が見込まれる内陸部や地方の中小都市および中小病院における市場開拓、デジタルを駆使した新たなビジネスモデルで、オンラインヘルスケアビジネスが急速に拡大している変化に対応しながら成長を続けていきます。

EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ、オセアニア)

MR活動の生産性向上を企図して、組織のマネージャーがMR個々のコーチングに多くの時間を割いています。コーチングを通してMRのスキル向上を
図り、顧客との相互コミュニケーションによる成果達成をめざします。また、ローカルパートナーを通じて事業展開している中東、北アフリカ、中東欧、南部アフリカ地域においては、パートナー企業に対しても高品質な情報提供活動が可能となるよう、当社マーケティングチームがトレーニングしています。

アジア・ラテンアメリカ(韓国、台湾、香港、インド、アセアン、中南米等)

1960年代後半に初めて海外進出を果たして以来、約50年の歴史があります。2019年に設立50周年を迎えたタイの販社は、グローバルブランドの拡大に加え、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスにおいてもパートナーを通じて事業を拡大しています。MRによる情報提供活動に加え、年に一度の「Eisai Day」では、患者様やそのご家族、医療従事者の方々に一般の方も対象に加えて、医師や薬剤師によるメディカルトークショーやイベントなどを開催しています。