神経領域

エーザイは、中期経営計画「EWAY Future & Beyond」を2021年4月よりスタートしました。長期にわたって新薬開発を行う製薬企業にとって、中長期での辿り着くべき目標をしっかりと見据え、着実に患者様貢献を果たします。

EWAY Future & Beyond」における研究開発では、バイオマーカーの進化により、症状や腫瘍ベースの診断から、病態生理学に基づく疾患連続体(Disease Continuum)解析へ転換し、プレシジョンメディシン(精密医療)の提供をめざします。神経領域において、例えばアルツハイマー病(AD)では、病態生理学バイオマーカーを定量的かつ継時的に測定する継続的ブレインヘルスパネル診断を実現させ、一人ひとりが疾患連続体のどのステージにあるか精密に診断し、薬剤を決定する最適な治療の実現をめざします。

ビジネスグループ体制下で神経領域でのフラッグシップドラッグの開発が進展

2016年度以降、神経、がんの2大領域においては、研究開発から戦略/計画までの機能を一体化したビジネスグループとして事業活動を行っています。ビジネスグループを創設した理由の一つは、早期の意思決定(Early Decision)により、事業の生産性の向上をはかることです。もう一つは、探索研究を含む一体化した組織によって、重要な組織文化となる科学的洞察力(Scientific Acumen)を醸成することです。

ビジネスグループの体制

ニューロロジービジネスグループでは、35年以上にわたる認知症分野における創薬活動や「アリセプト」に関する情報提供活動を通じて培ってきた経験・知識・ノウハウを活かし、認知症および関連疾患の予防と治癒の実現をめざしています。

次世代認知症治療薬による患者様貢献が目前に迫る

次世代認知症治療薬「アデュカヌマブ」*1については現在、米国、欧州、日本の規制当局との協議を継続的に実施しており、特に米国では、食品医薬品局(FDA)への承認申請を完了しました。Biogen Inc.とエーザイは、マーケティング戦略やコマーシャルチームの構築、メディカルチームの設置、マーケットアクセスの準備などについて、密接に連携して、その準備、検討を進めています。

抗アミロイドβプロトフィブリル抗体「BAN2401」*1,2については、フェーズⅢ試験(Clarity AD)が早期アルツハイマー病を対象に順調に進んでおり、2022年度第2四半期の主要評価項目の結果取得をめざしています。また、米国のアカデミアグループであるACTC*3との共同研究による症状のないアルツハイマー病に対するフェーズⅢ試験(AHEAD 3-45試験)を2020年7月に開始し、進行中です。

*1 Biogen Inc.との共同開発 *2 BioArctic AB からの導入品  *3 Alzheimer’s Clinical Trials Consortium