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マーケティング

 エーザイのマーケティング活動は、日米欧などの先進国だけでなく、新興国・開発途上国にも拡大しています。ニューロロジー、オンコロジービジネスグループのもと、グローバルブランド戦略と各リージョン(日本、アメリカス、中国、アジア、EMEA)のローカルマーケティングの相乗効果により、患者様貢献を果たしていきます。

日本

 国内では、今後社会保障費の増大に伴い、医療・介護の一体改革が進められます。その最大の目的は、医療機能の分化・連携と在宅医療の充実です。その中で注目されるのが、2017年に導入予定の「地域医療連携推進法人制度」です。当制度の導入により、地域における複数の医療法人が一体的に経営され、統一的な連携推進方針の決定がされることになります。その中には、患者様情報や要介護者情報の一元化や薬剤・機器の共同購入などが含まれます。
 また、もう一つ注目されるのが、在宅医療の充実によるホームケア(在宅医療)マーケットの拡大です。医療計画により病床の機能分化が進み、今後在宅医療は拡大し、薬剤選択の方向性にも変化が生じるものと考えます。
 エーザイでは、これらの環境変化に備えるべく2016年度より、日本医薬品事業の体制を刷新しました。「アクセス&アウトカム本部」を創設するなど、メディカル・アウトカム・アクセスを中核とした事業体制への転換をはかりました。「メディカル本部」との連携のもと、リアルワールドデータに基づいた情報提供(メディカル)を行い、単なる治療効果ではなく、転倒予防やQOL向上なども含めた治療成果(アウトカム)を追究し、顧客に対し新たな価値提案(アクセス)につなげていきます。

*認知症ソリューション事業

 全世界において認知症は取り組むべき最重要疾患と位置づけられており、世界中で様々な認知症施策が進められています。日本でも、2025年には認知症高齢者数が700万人を超えると予想されています(厚生労働省推計値)。
 エーザイは、このような環境下に潜在しているニーズに着目し、日本初の「認知症ソリューション事業」に取り組みます。「アリセプト」を生み出した開発力や分析力、また「まちづくり」活動で築き上げた患者会や医療従事者、自治体とのネットワークなどエーザイが持つ認知症アセットを活かし、認知症に関するソリューションを提供していきます。

*日本医薬品事業

 日本医薬品事業では、新たな戦略として、高いアウトカム(治療効果と経済性)をもたらす「統合プロダクトパッケージ(複数の製品の組み合わせ)」の提供をめざしています。在宅医療において罹患率の高い認知症・不眠症・骨粗鬆症・便秘症等の疾患に対して、エーザイ製品に加え、EAファーマ株式会社(消化器領域事業)、エルメッド エーザイ株式会社(ジェネリック医薬品事業)の製品を組み合わせた「統合プロダクトパッケージ」を提供し、地域医療における患者様貢献の最大化をはかります。
 製品では、2015年5月に発売した抗がん剤「レンビマ®」や、乳がんの適応に加えて2016年2月に悪性軟部腫瘍の適応を新たに取得した抗がん剤「ハラヴェン®」、2016年5月に新発売した抗てんかん剤「フィコンパ®」をはじめとする新製品群の極大化をめざします。製品に関する詳しい情報は、(http://medical.eisai.jp/)をご参照ください。

ハラヴェン®

レンビマ®

フィコンパ®

*EAファーマ株式会社

 2015年10月、エーザイの消化器疾患領域に関連する事業の一部を分割し、味の素株式会社の100%子会社である味の素製薬株式会社に承継する統合契約を締結しました。これにより、エーザイが株式を60%、味の素株式会社が40%を保有するエーザイの新しい連結子会社「EAファーマ株式会社」が、2016年4月にスタートしました。
 「EAファーマ株式会社」は、研究開発、生産物流、営業・マーケティングのフルバリューチェーンを有する消化器領域のスペシャリティファーマです。「パリエット®」や「エレンタール®」をはじめとした製品ラインナップと、フェーズIII試験の段階に5つの開発品を有する領域に特化した研究開発により、消化器領域における患者様貢献を果たしていきます。

*ジェネリック医薬品事業

 1996年に設立したエーザイの100%子会社であるエルメッド エーザイ(株)において、低価格かつ患者様にとって服用しやすい「付加価値型ジェネリック医薬品」の開発をコンセプトにジェネリック医薬品事業を展開しています。医療関係者の皆様への情報提供活動に際しても、医療用医薬品事業のMRと連携の上、きめ細やかな活動を行うとともに、高品質な製品を安定的に供給しています。「ヒューマン・ヘルスケア企業」をめざすエーザイグループの一員として、ジェネリック医薬品を通じて、患者様貢献を果たしてまいります。

*コンシューマーhhc事業

 エーザイでは、セルフメディケーション推進のためにドラッグストアで販売される一般用医薬品や、コンビニエンスストアなどでお求めいただける医薬部外品、栄養機能食品などの健康をサポートする製品を、日本国内を中心に展開しています。
 創業以来築き上げてきた「チョコラBB®」、「ナボリン®」、「セルベール®」、「トラベルミン®」をはじめとするナショナルブランドの価値を最大化し、生活者のQOL向上に貢献しつづけていくことをめざしています。
 なお、組織改編に伴い、名称を従来の「薬粧事業部」から、2016年4月より「コンシューマーhhc事業部」に変更しました。

第3類医薬品

第3類医薬品

第2類医薬品

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アメリカス

 アメリカスでは、オンコロジー領域およびニューロロジー領域にフォーカスした事業を展開しています。米国においてオンコロジー領域では、「レンビマ®」、「ハラヴェン®」、「Aloxi®」、ニューロロジー領域では、抗てんかん剤「Fycompa®」、肥満症治療剤「BELVIQ®」に注力しています。グローバルブランドである「ハラヴェン®」、「レンビマ®」、「Fycompa®」、「BELVIQ®」の拡大により、世界最大の医薬品市場である米国で継続的な成長をめざします。また、カナダ、ブラジル、メキシコにおいてもグローバルブランドの申請、発売等を通じて事業が拡大しています。

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中国

 世界2位の医薬品市場である中国では、主力製品「メチコバール®」、「アリセプト®」の売上収益が拡大しており、さらに将来のコアビジネスを支える「ハラヴェン®」、「フィコンパ®」の開発も進行しています。沿岸部の大都市を中心とする従来のビジネスモデルから転換し、内陸部や地方の中小都市および中小病院(ローティアマーケット)へもエーザイ製品のカバレッジを拡大していきます。
 エーザイの中国事業は、1991年の合弁会社の設立に始まります。1996年には製造、販売機能を持つ100%子会社の「衛材(蘇州)製薬有限公司」(現「衛材(中国)薬業有限公司」)を設立しました。2014年には、中国統括会社である「衛材(中国)投資有限公司」を設立し、ローカルマネジメントによる迅速な意思決定を可能とするオートノミーモデルを確立しました。

*中国のジェネリック医薬品事業へ参入

 エーザイは、2015年12月、中国のジェネリック医薬品製造販売会社「遼寧天医生物製薬株式有限公司(遼寧省本渓市)」を買収しました。2016年1月より、新会社「衛材(遼寧)製薬有限公司」として事業を開始しています。同社は、90品目以上の製造承認を取得しており、また様々な剤形に対応可能な生産ラインや技術を保有しています。エーザイの厳しい品質管理・保証システムのもとで、高品質で安価なジェネリック医薬品を製造し、中国におけるより広範な医療ニーズを充足していきます。

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アジア

 アジアでは、「ハラヴェン®」、「レンビマ®」、「フィコンパ®」の3つのグローバルブランドに注力しています。
 主要国の韓国では、「ハラヴェン®」に続き、「レンビマ®」と「フィコンパ®」を2015年度に新発売しました。台湾においても、2015年度に「フィコンパ®」を発売し、「レンビマ®」については、2016年度の承認取得と発売をめざしています。
 また、新興国であるインド、インドネシア、ベトナム、ミャンマーにおいて、市場カバレッジの拡大をめざしています。各国の経済状況や保険制度を鑑みて、患者様が購入しやすい価格を設定する「アフォーダブルプライシング」戦略により、医薬品アクセスの向上も推進しています。

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EMEA

 EMEAは、生産工場、探索研究、臨床研究、マーケティング、そしてリージョナルヘッドクォーター機能を英国ハットフィールドに集約した欧州ナレッジセンターを中心に、管轄地域で広く医療用医薬品の販売を行っています。オンコロジー領域では、主力製品である「ハラヴェン®」に加えて、2015年6月には「レンビマ®」を発売しました。ニューロロジー領域では、グローバルブランドの「フィコンパ」をはじめ、「イノベロン®」、「Zebinix®」(ロシアでのブランド名「Exalief®」)、「Zonegran®」の4つの抗てんかん剤を発売しています。オンコロジー領域およびてんかん領域を中心に今後も患者様貢献を果たしていきます。

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