英国における認知症啓発のためのhhc活動

2018年1月

エーザイ英国の社員が、がん患者様のお孫さんから、がんの疾患や予後などに関する質問を受けた経験から、疾患に関し、子供向けの様々な病気に関する分かりやすい説明資料の必要性を認識しました。いくつかの関連団体に提案をした中で、英国の有力な認知症研究慈善団体であるAlzheimer's Research UK(ARUK)から大きな反響を受け、アルツハイマー型認知症をより良く理解するための、子供向け疾患啓発用の絵本を作成するプロジェクトを立ち上げました。プロジェクトの開始にあたり、認知症のご本人とお子様達をエーザイ英国に招待し、認知症に関する学習会や、疾患に関する理解度などを把握する機会を設けました。プロジェクトは、脳の中の記憶をつかさどる海馬が大きいと言われるハチドリ(Hummingbird)にちなみ、ハミングバードプロジェクトと名づけられました。ARUKと連携し、Hummingbird Tea Partyや“Build a brain ワークショップ”等の学習会を通して本の作成のためのアイデアを練り、疾患啓発用の幼児用絵本「おじいちゃんの帽子(Grandad's hat)」と児童用の本「おばあちゃんが家に来た(When grandma came to stay)」の二種類を作成しました。二種の絵本は、ベストセラー作家であり大人や子供向けの本の受賞作家でもあるMatt Elliot氏により作成され、挿絵は、「おじいちゃんの帽子」についてはエーザイ英国の社員が描き、「おばあちゃんが家に来た」についてはDavid William Nunn氏により描かれました。本プロジェクトは2012年に開始し、二種の絵本はこれまで英国の学校、図書館、メモリークリニック(物忘れ外来)、一般開業医、認知症センター、高齢者ケアホーム、病院、薬局、地方自治体、慈善団体、個人など13300人に配布され、今後も配布を継続する予定です。また、幼児用、児童用の本に加え、青少年向けの本も作成する予定です。

二種の絵本は、現在、ARUKのウェブサイトにも公開され、下記のリンクから閲覧したり、英国のテレビ・ラジオアナウンサーによる音読を聴く事ができます。