インドネシアにおける認知症早期発見への貢献に向けたhhc活動

2018年1月

エーザイインドネシアの社員が、認知症患者様やメモリークリニック(物忘れ外来)の医師との共同化により、認知症の早期発見に有効であるMMSE(Mini Mental State Examination)などの検査時に、受検者側は待ち時間や検査時間が長く疲れてしまう問題があるのと同時に、実施者側でも一日に検査できる人数が限られ、紙のデータ処理が煩雑で大量の検査書類の追跡や維持管理が困難、また検査準備や検査実施に長い時間がかかるなどの様々な課題があることに気付きました。そこで、これらの課題を解決するため、エーザイインドネシアは、MMSEやGDS(Geriatric Depression Scale)などの12種類の認知症検査をソフトウェアに取り込むことによって正確性と利便性を高めた電子版メモリークリニック“e-Memory Clinic (e-MC)”ソフトウェアを開発しました。このe-MCは、エーザイインドネシアのIT部門が独自に開発し、6か月間に及ぶ開発と検証の後に、サジト病院とカルヤディ病院の2病院で3か月間試験運用を行い、改良を重ねました。その後、バリクパパンで2016年10月に開催されたNeurologist National Meeting Congressで認知され、18の病院に導入されました。導入後には、メモリークリニックの医師や看護師に使用法について教育訓練、並びにフォロー、検証を行いました。患者様からは、待ち時間が短縮され、脳トレーニングにもなったという喜びと感謝のお言葉を頂き、医師からも、本ソフトは検査のスピードを大幅に向上させ、一日当たりの検査可能人数を大幅に増加させることができるようになるとともに、検査プロセスが短時間で、かつ楽しみながら取り組めるというフィードバックをいただいています。本ソフトウェアは、今後、ジャワ島、バリ島、カリマンタン島、スラウェシ島、西ヌサ・トゥンガラ諸島にも展開し、2018年末までに30の病院に普及を図っていく計画です。現在、インドネシアの人口は増加を続けており、2020年には2.7億人に達し、その10%が60歳以上の年齢層となると見込まれております。本ソフトウェアが認知症の早期発見の一助として役立てられることが期待されます。

病院で医療関係者とe-MCを検証する様子