くすりの博物館
サイト内検索
内藤記念くすり博物館のご案内
人と薬のあゆみ 薬草に親しむ 内藤記念くすり博物館のご案内 タマでもわかるお薬のはなし もうひとつの学芸員室くすりの博物館トップページへ
館長挨拶
トピックス
イベント
ご利用案内
館内ガイド
出版物・販売物
館長挨拶

2021年度館長挨拶

館長 森田 宏 新型コロナウイルスに翻弄されている毎日が続いております。一日でも早く、ワクチン接種の進展や治療薬が登場することを望んでおります。

内藤記念くすり博物館とは

 内藤記念くすり博物館は、木曽川の清流に囲まれた小高い中州で、常緑の樹木の多く繁れる所にあり、わが国の医薬の歴史を伝えるべく、展示館、図書館、薬草園からなるくすりに関する総合的な博物館であります。令和3年6月12日で開館50周年を迎えました。

薬木園・薬草園・図書館・本館・展示館
博物館全景

薬草園からのお誘い


レンギョウ
 薬草園では、くすりの原点である薬草を700種類栽培して、多くの方に鑑賞していただいております。また、わが国では珍しい薬木園も有しております。
ジャーマンカモミール、シャクヤク、ジギタリス、シナマオウ、サンシュユ
エキナセア、トウキ、チンネベリーセンナ、オタネニンジン、チョウセンアサガオ
ハナトリカブト、ゲンノショウコ、ウコン、ローゼルが咲き誇ります。
温室でカカオ、バニラ、ニュウコウジュが楽しめます。
 薬草園を散策していただくと、これらの、薬草(植物)がどのような目的で使用されていたことが一目でわかります。
 また、本年から、抗ウイルス作用のある植物、認知症や癌、糖尿病に対しても良いと言われているコーナーも新しく設置しております。元禄時代の医師・香月牛山(かつき・ぎゅうざん)は『牛山先生活套(かっとう)』で、麻疹に対して葛根連翹湯(かっこんれんぎょうとう)を用いて500人を治療し、保温・水分・安静に務めさせたといわれており、古人の知恵に思いをはせていただきたいものです。

抗ウイルス作用:ボタン、レンギョウ、エキナセア、茶・柿(タンニン類等)
血糖降下作用:ハナスゲ、ゴボウ、オケラ、ハトムギ、クコ等

 一度足を運んでいただき、薬草を鑑賞していただき、健康に役立てていただければと思います。


温室の様子

展示館からのお誘い

 展示館では、杉田玄白先生の『解体新書』をはじめ二千点の資料を常設展示し、毎年企画展を開催しております。本年は感染症の歴史にスポットを当てました。

2021年度企画展:
「日本人を苦しめた感染症と新型コロナウイルス感染症」

<会期>2021年4月28日(水)〜2022年3月31日(木)


企画展の会場入口
 毎日、新聞、テレビ、週刊誌のすべてが「新型コロナウイルス(COVID-19)」特集で、過剰な恐怖心が蔓延しています。随筆家の寺田寅彦は「ものをこわがらな過ぎたり、こわがり過ぎたりするのはやさしいが、正当にこわがることはなかなかむつかしい」と書いています。「ただしく恐れる」、「ただしく理解する」ことが大事だと思います。この場合、日本人はいかにパンデミックと対峙してきたかを知る事は有効なのではないかと思います。

・日本人を苦しめた感染症


結核退治絵解(えとき)
北里柴三郎閲 佐伯矩著・画
結核の病原や感染経路などが絵入りでわかりやすく書かれている。
 本企画展では、特に日本人を苦しめてきた“はやり病”と、それを克服しようとしてきた歴史を振り返ります。感染症の流行は古来、人類の歴史につきまとってきました。天然痘をはじめ、麻疹、コレラなどの感染症は社会生活を送る集団内で感染が拡大して流行するため、我が国では古来“はやり病”と呼ばれました。人類はたびたび危機に瀕しながらも、ワクチンにより天然痘を根絶し、公衆衛生環境の向上により結核の感染も減らしてきました。また、治療薬の開発によりエイズの治療も可能となりました。しかし、先進国においては感染症の治療が進展したことで、感染症研究が次第に縮小傾向となりました。
 しかし現在のCOVID-19の流行により、感染症研究者数が不足し、また研究施設の整備などパンデミックへの備えが遅れているなど、社会の脆弱性が露見することとなりました。感染症はいまだ脅威であることを改めて思い知ることとなりました。

・新型コロナウイルス感染症

 近年猛威を振るったSARS、MERS、新型インフルエンザとその治療薬、対処法を解説します。猛威を振るっているCOVID-19については、どんな病気なのか、インフルエンザとどこが違うのか、免疫の暴走がなぜ起こるのか、また、治療薬やワクチンの研究開発の準備状況、現時点(2020年12月末)で判明している過去の情報を整理して紹介します。「コロナ禍」と呼ばれるCOVID-19流行の記録のひとつとして、「正しく理解する」一助となりましたら幸いです。

内藤記念くすり博物館
館長 森田 宏

ご意見ご感想著作権について Copyright(C), Eisai Co., Ltd. All rights reserved.