日本のNTDsへの貢献を世界に発信するJAGntd設立記念式典の開催

2019年1月7日掲載

JAGntd設立記念式典でスピーチをする弊社CEO内藤

1. JAGntd設立の背景

顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)は、世界149の国と地域で蔓延し、感染者数は約10億人にものぼり、深刻な社会問題になっています。NTDsは貧困による劣悪な衛生環境などが原因となって蔓延します。感染すると重度の身体障害が残る場合があり、経済活動や社会生活を送る上での大きなバリアとなることが少なくありません。開発途上国や新興国では、NTDsの蔓延が経済成長の妨げともなっており、国が抱える重大な課題の一つともいえます。

近年、多くのパートナーシップを通じたNTDs制圧への取り組みが活発化し、大きな成果があげられています。その中でも多大な影響を与えているのが、2012年に発表されたグローバルヘルス分野で世界最大の官民パートナーシップであるロンドン宣言です。ロンドン宣言以降、各セクターからの支援が拡大し、WHOのNTD制圧プログラムでは、2017年だけで15億錠以上の薬剤が供給され、治療や予防 に貢献しました。その結果として、リンパ系フィラリア症(LF)は14カ国、失明に至るトラコーマは8ヵ国、河川盲目症は4カ国が制圧を達成し、ギニア虫感染症やアフリカ睡眠病は、世界的な制圧にあと一歩のところまで近づいています。

日本も国内のNTDsを制圧してきた経験や研究開発の知見を活かし、開発途上国に対して積極的な支援活動を行っています。しかしながら、産官学民が広く参加できるネットワークの構築がされておらず、国内外に情報発信をする窓口もありませんでした。このような状況を受け、長崎大学熱帯医学研究所が主導し、NTDsに関わる個人や団体、組織が連携できる仕組みとしてJAGntd (Japan Alliance on Global Neglected Tropical Diseases)が設立されました。

2. JAGntd設立記念式典の内容

2018年11月9日、JAGntdの設立記念式典が開催されました。JAGntd運営委員長の一盛和世氏(長崎大学熱帯医学研究所)が、長年にわたる世界のNTDs対策への取り組みを通じて、日本は多大なる貢献をしてきたが、国際的な認知度が高くないことは課題であり、そのギャップを埋める仕組みづくりが必要であると考えて本アライアンスを立ち上げ、今後NTDs制圧にさらに大きく貢献するとの挨拶をされました。

その後、来賓として長崎大学学長の河野茂氏、衆議院議員の冨岡勉氏、参議院議員の武見敬三氏(ビデオメッセージ)、弊社CEOの内藤晴夫、Uniting to Combat NTDs(NGO)ディレクターのThoko Pooley氏、国際協力機構(JICA)上級審議役の戸田隆夫氏が祝辞を述べられました。

3. 弊社CEO内藤のスピーチ

弊社CEO内藤は企業の貢献として、当社のLF治療薬のジエチルカルバマジン(DEC錠)をプライスゼロで提供していることに加え、LF蔓延国の現地社員が、各国のWHOや政府関係者などとの協力のもと、LFの薬剤集団投与や住民への疾患啓発、衛生環境整備を行うなど、包括的な支援を展開していることを述べました。そして、必要とされるすべてのLF蔓延国において制圧が達成されるまで、DEC錠の供給を継続することを改めて表明しました。さらに、当社がパートナーシップを通じたNTDsをはじめとする感染症治療薬の研究開発に取り組んでいること、また、企業行動はSDGs(持続可能な開発目標)に則したものに変化する必要があるとの考えを述べました。

4.JAGntdとの連携

当社はJAGntdの活動に賛同し、国内外のパートナーと連携することにより、NTDsの制圧に向けてより一層取り組みを強化していきます。
  

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