当社の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への取り組み

2020年6月12日

 

 

 当社は、hhc (ヒューマン・ヘルスケア)企業として、新型コロナウイルス感染症に対する治療薬開発への貢献、医薬品の安定供給、ならびに各国における対応活動に対する支援等に向けた活動を行っています。

               

1. 治療薬開発への貢献

  • (1)

    重症敗血症治療薬として開発を行っていた自社創製のTLR4(Toll-Like Receptor 4)阻害剤エリトラン(E5564)について、ドラッグ リパーパシングによる新型コロナウイルスに対する治療薬開発を目指す国際的ネットワークREMAP-CAP-COVID(Randomized, Embedded, Multi-factorial, Adaptive Platform-Community Acquired Pneumonia COVID)に参画し、新型コロナウイルスに感染が確認され、入院中かつ症状が進行している患者様を対象とした国際共同臨床試験を6月より開始する予定です。複数のサイトカイン産生に関与するシグナル最上流のTLR4の活性化を阻害することで、患者様のサイトカインストームへの移行を抑制し、肺炎の重症化を防ぐことが期待されます。

  • (2)
    当社は、ビル&メリンダ・ゲイツ財団がウェルカムおよびマスターカードと共に立ち上げた、「COVID-19 Therapeutics Accelerator」に参加し、COVID-19および将来のパンデミックに対応する新たな治療薬やワクチンを見出すため研究開発を行います。米国スクリップス研究所にて進められるスクリーニングの化合物ライブラリーの構築に、当社が持つユニークな約2,600の天然物化合物ライブラリーを提供しています。また、ワクチン候補に関し、抗体産生能力を高める免疫アジュバントE6020の提供を検討しています。
  • (3)

    ロイバント社に導出した抗GM-CSFモノクローナル抗体Gimsilumabは、新型コロナウイルスによって引き起こされる免疫病理に関与すると報告されたGM-CSFを阻害することが想定されています。ロイバント社は新型コロナウイルス感染症による急性呼吸窮迫症候群(ARDS)に対するプラセボ対象二重盲検試験を米国で実施しています。当社はGimsilumabの治験推進をサポートし、治験薬を提供しました。

  • (4)
     2月7日に厚労省を通じて日薬連や製薬協に依頼のあった「新型コロナウイルス感染症の治療に用いる医薬品のスクリーニングに用いる原薬の提供依頼について」への対応として、国立感染症研究所へ原薬を提供しました。
  • (5)

    アカデミア、外部機関との協働により、当社の保有するアセット・技術を活用した新規治療薬への取り組みを行っています。

2. 医薬品の安定供給

 当社は、平時より安定供給に向けて必要な在庫を確保するとともに、安定生産により、医薬品の供給に万全を期しています。現在も全世界9カ所の医薬品製造サイトすべてにおいて、主力品の原材料、原薬および製品の在庫を十分に確保し、安定供給体制の維持を継続しています。今後も状況を注意深く確認し、必要な措置を講じていきます。

 

3. 各国における新型コロナウイルス感染症感染拡大への対応活動支援

 日本においては、患者様団体や自治体、NPO法人へ当社製品等の支援物資を提供しています。

米国においては、当社米国子会社は、アメリカの医療機関、非営利患者様団体に総額1百万米ドル(約1億7百万円)を超える義援金を寄付しています。また、現地の医療機関に対し、感染症保護具(マスク、ゴーグル、防護服等)を提供しています。

 欧州においては、当社欧州子会社を通じて、WHO(世界保健機関)のほか、英国、イタリア、ドイツ、スペイン、フランス、ベルギー、ポルトガル、スロバキアの医療機関、新型コロナウイルス感染の影響を受けやすい患者様を支援する団体に945千ユーロ(約1億11百万円)を寄付しています。

 中国において、当社の中国子会社を通じて、非営利団体である武漢市慈善総会(武汉市慈善总会)に1百万元(約15百万円)の義援金を寄付しました。また、現地の医療機関に対して、医薬品の提供を行いました。

 中国以外のアジア地域などにおいても、インドで11.8百万ルピー(約17百万円)を政府の救済基金等に拠出しました。韓国、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、シンガポール、メキシコでも、寄付や支援物資の提供を行います。

 アフリカ地域においては、新型コロナウイルス感染症の拡大抑制を支援するとともに、顧みられない熱帯病制圧の取り組みの遅延を防ぐため、今後1年間で1百万米ドル規模の支援を行うことを決定しました。DNDi(Drugs for Neglected Diseases initiative)の協力のもと、感染症研究・対策における基幹医療施設に保護具(マスク、ゴーグル、フェイスシールド等)を提供するとともに、国際NGOであるAmref Health Africaへ寄付を行い、医療関係者向けモバイルヘルスプラットフォーム「LEAP」の開発・普及を支援します。

 

4. 感染拡大防止および従業員の安全確保

 当社は、世界のすべての施設において、企業活動による新型コロナウイルス感染症の拡大を防止するための対策を講じています。日本においては、5月25日に全ての都道府県の緊急事態宣言は解除となりましたが、社員の安全を鑑み、ポストCOVID-19を強く意識した柔軟な働き方(さらなる自宅勤務の拡大、Skype・電話会議の利用、オフピーク通勤等)を引き続き推進します。

  • (1)
    外出・出張・イベント等
    • 全世界の海外出張については、引き続き禁止しています。

    • 社内会議、研修は、3密を避けるために電話・インターネット会議等に変更しています。また、社外セミナーや社外イベントへの参加を原則として禁止しています。

    • 当社主催の社外関係者向けイベントは、インターネット会議への変更、もしくは延期・中止しています。原則、Face to faceのイベント実施は自粛しています。共催集会についても、延期または中止しています。

  • (2)

    医療機関等への訪問

    • 医療機関への訪問は、原則自粛しています。先方からの依頼により訪問する場合には、必ずマスク等を着用し、感染拡大防止に努めています。
  • (3)
    感染拡大防止・従業員の安全確保
    • 当社への来訪者には検温いただき、発熱もしくはだるさや息苦しさがある方の入館はお控えいただいています。また、入館時には手洗い、アルコール消毒、マスク着用をお願いしています。
    • 自宅で遂行が可能な業務は自宅勤務を徹底しています。
    • 公共交通機関での通勤者は、時差出勤・時差退社を実施しています。
    • 従業員の同居者に、発熱が継続するものがいる場合は出社を控えています。
    • 新型ウイルス罹患者又は濃厚接触者と接点のあった従業員は、外出・出社を控えています。
    • 出社前に検温実施し、発熱、もしくは強いだるさ(倦怠感)や息苦しさ(呼吸困難)がある場合には出社を控えています。
    • 出社時、帰社時の手洗い、アルコール消毒、マスク着用を実施しています。

以上

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